風邪を引いて、喉が痛いときの対処法

 前回さらっと、喉が痛い時の薬について記載しましたが、詳しく調べてみました。 


 薬以外も調べると意外にも効果があるとのことです。

何かを舐めたり・飲んだり、うがい、喉スプレーをすることは良いようです!

 即効性があります!持続期間は短いと言われています。 

例えば、飴を舐めたり、お茶を飲んだり、市販の喉スプレーをしたり、うがいしたり・・。

 飲み物や食べ物の温度や食感を変えてみることも効果があると言われています。面白いですね。

 温かい水分、ハチミツ入りの紅茶、スープを飲んでみたり、アイスキャンディーを舐めたり、色々試してみる!(専門家の推奨です) 


市販のうがい薬や喉スプレーを購入する場合は、メントールという成分が入った薬剤がよいと思われます。ヒンヤリしてスカーッとするやつです。

 (他国では、NSAIDsの成分や、局所麻酔薬が入った市販薬が売られているようですが、調べた範囲では日本で売られているトローチや喉スプレーの市販薬の成分にないです。) 


これらは、内服の薬より効果があるかは証明されていないので、辛い場合は薬を使いましょう。 


 つづいて、咽頭痛に効く薬はどれか!! 


喉の痛みがある時は、イブプロフェンなどのNSAIDsが効果があると言われています。
アセトアミノフェンも効果が示されていますが、NSAIDsの方がより効果があるようです。 

効果があると示した論文では、イブプロフェン400mg、アセトアミノフェン1000mg、鎮痛薬ではない薬の3つを比較。6時間後の痛みの程度を比較したところ、イブプロフェンが最も症状の改善がみられたようです。 

・イブプロフェンは、市販のイブクイックの一回量と同じになります
・アセトアミノフェンは、市販のノーシン、バファリンなど市販薬が出ています

・バファリンやノーシンには、アセトアミノフェン以外にNSAIDsといわれる他の鎮痛薬も含まれているので、注意です

 市販薬を、購入される場合は、成分がなにか、量がなにかをチェックして下さい。
「カタカナで何がなんだか分からん!」と思われると思いますので、そういう時は薬局の薬剤師さんに聞いてみて下さい。

 ちなみに、NSAIDsは、胃潰瘍や腎機能障害の副作用があるので長期の内服が必要な場合は医療機関を受診される事をお勧めします。 

また、ステロイドという炎症を抑える薬の、咽頭痛に対する効果は、はっきりしていないようです。 

もう一つ付け加えると、ノーシンなどの市販薬には「カフェイン」も成分として含まれています。 カフェインも取りすぎるとカフェイン中毒になりますので、注意です!1日400mgまでが安全とされています。

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